なんだか縁起が悪い気がして、遺言書なんて書きたくないな。
家族に「書いて!」なんて言えない!
遺言書を残すのは財産がいっぱいあるお金持ちの人だけじゃないの?
遺言書というと、どうしても上記のような印象から自分には関係ないもののように考えがちですが、自分の亡くなった後の残された家族のことを想像して自分の想いを残しておく、といった簡単なイメージで考えてみたらいかがでしょうか。
また、なんとなく年齢の順番に鬼籍に入っていくだろうとか女性の方が長生きだからと考えてしまいがちですが、こればかりは、そのときにならないと分からないことですので、あわてないためのご準備が必要です。
下記の場合には、遺言書の存在が特に重要になってきます。
遺言書を残した方がいい事例 |
理 由 |
夫婦の間に子どもがいない。 |
一方が亡くなった場合、残された方だけでなく、亡くなられた方の親・兄弟姉妹・甥姪などが相続人となる場合があります。 |
前妻と後妻の間に、それぞれ子どもがいる。 |
前妻の子ども・後妻の子ども・後妻が相続人となりますが、前妻側と後妻側との相続分に大きな差が出るため、不公平感が生まれることも。 |
認知した(認知したい)子どもがいる。 |
結婚していない男女の間の子ども(非嫡出子)の相続分は、嫡出子の2分の1です。 遺言書があれば、非嫡出子の相続財産を増やしたり、認知したりすることもできます。 |
内縁の妻(夫)にも、財産を与えたい。 |
内縁の妻(夫)は相続人ではありません。 遺言書があれば、内縁の妻(夫)にも財産を残すことができます。 |
相続財産を分けたくない相続人がいる。 |
遺言書で、共同相続人の相続分を指定したり、廃除(相続人から除くこと)したりすることが出来る可能性があります。 |